初めての家族キャンプ、キャンプ場の選び方。

道具より先に、場所を決める。サイトの種類、移動時間、設備、レンタル、ルールまで。初回で失敗しないキャンプ場の選び方をまとめました。

湖の見えるキャンプ場に立つ家族用テントと食卓

なぜ、道具より先に場所を決めるのか

同じ1泊でも、キャンプ場によって必要な道具と準備は大きく変わります。テントやタープを借りられる場所なら大きな道具を買わずに済み、車を区画に横付けできれば荷物を運ぶワゴンもいりません。水道や炊事場が近ければ、洗い物の段取りも楽になります。

反対に、設備やレンタルを確認しないまま道具を買いそろえると、使わないものを買ったり、必要なものが足りなかったりします。初めての家族キャンプは、まずキャンプ場を決めて、そこに合わせて道具を用意する順番がおすすめです。

1. サイトの種類は「オートサイト」の「区画サイト」から

キャンプ場でテントを張る場所を「サイト」と呼びます。車をテントのすぐ横に停められるのが「オートサイト」、駐車場に停めて荷物を運ぶのが「駐車場から運ぶサイト」です。初回は、荷物の出し入れが楽で、車を物置や雨宿りの場所にも使えるオートサイトを選びましょう。

サイトには、ロープや植え込みで区切られた「区画サイト」と、好きな場所に張れる「フリーサイト」があります。フリーサイトは開放的ですが、平らな場所選びや、隣との距離の判断に慣れが必要です。初回は、張る場所と広さが決まっている区画サイトのほうが迷いません。

区画の広さは「10m×10m」のように案内されていることが多いので、テントとタープを並べて張れるかを確認します。電源付きのサイトなら、スマートフォンの充電や、夏の扇風機にも使えます。

2. 家からの距離は、片道2時間くらいまで

初回は、家から車で片道2時間くらいまでのキャンプ場を目安にしましょう。移動が長いと、到着した時点で子どもも大人も疲れてしまい、設営に使える時間と体力が減ります。

途中にスーパーや道の駅があると、食材や忘れ物を現地近くで買えて安心です。キャンプ場の近くに温泉や日帰り入浴施設があるかも調べておくと、シャワーのないキャンプ場でも一日を気持ちよく終えられます。

3. 家族で使う設備を確認する

子ども連れで一番大切なのはトイレです。水洗か、明るく清潔か、サイトから歩いて何分かを確認しましょう。夜中にトイレへ行くことを考えると、サイトから近いほど安心です。

炊事場(水場)がサイトの近くにあるか、お湯が出るかも確認します。寒い時期はお湯が出ると洗い物がぐっと楽になります。ほかにも、シャワーやお風呂、売店、薪や氷の販売、ごみの回収があるかで、持っていく荷物が変わります。

公式サイトの写真や場内マップで、トイレ・炊事場・駐車場とサイトの位置関係を見ておきましょう。気になる点は、予約前に電話やメールで問い合わせて大丈夫です。

4. レンタルと設営サポートで、道具を減らす

テント、タープ、テーブル、寝具などを借りられるキャンプ場なら、最初に買う道具を大きく減らせます。「手ぶらプラン」のような名前でも、含まれるものはキャンプ場ごとに違うので、何が何人分含まれるかを必ず確認しましょう。

スタッフがテントを張ってくれる、または張り方を教えてくれる設営サポートがあると、初回の不安がぐっと減ります。すでにテントが張ってあるサイトを用意しているキャンプ場もあります。借りたい道具と数は、予約時にまとめて伝えましょう。

5. 子どもが楽しめる環境かどうか

広い芝生や遊具、川遊びができる浅い水辺、虫とりができる森など、子どもが夢中になれる場所があると、大人が設営や料理をしている時間も楽しく過ごせます。自然体験のイベントを開いているキャンプ場もあります。

一方で、川や池が近いサイトは、子どもから目を離せなくなります。小さな子どもがいる家族は、水辺から少し離れた区画を選ぶと、落ち着いて過ごせます。場内を車が通る道の位置も、場内マップで確かめておきましょう。

6. 季節と標高を、寝袋と服装に合わせる

高原や山のキャンプ場は、夏でも涼しく過ごせる一方、夜はかなり冷え込みます。標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6℃下がるので、キャンプ場の標高を調べ、最低気温の見込みから寝袋と上着を選びましょう。

夏の平地のキャンプ場は日中の暑さが厳しくなります。木陰の多いサイトや、標高の高いキャンプ場を選ぶと過ごしやすくなります。春と秋は過ごしやすい季節ですが、朝晩の冷え込みには備えておきます。

7. ルールと予約条件を読んでから決める

チェックインとチェックアウトの時刻は、1日の予定の土台になります。チェックインが早く、チェックアウトが遅いキャンプ場ほど、設営と撤収に余裕を持てます。消灯や静かにする時間、焚き火や花火のルール、ペットの可否もキャンプ場ごとに違います。

予約の前に、キャンセル料がいつから、どれくらいかかるかを確認しましょう。雨や強風の予報で延期できるかは、初回の安心感に大きく関わります。悪天候のときにキャンプ場が中止を判断するかどうかも、あわせて確認しておくと安心です。

予約前のチェックリスト

最後に、予約前に確認したいことをまとめます。オートサイトの区画か。テントとタープが収まる広さか。家から片道2時間くらいか。トイレと炊事場はサイトから近く、清潔か。借りたい道具が人数分あり、設営サポートがあるか。子どもが遊べる場所があり、水辺や車道から離れているか。標高と最低気温の見込みはどうか。チェックイン・チェックアウトの時刻と、キャンセル料の条件はどうか。

この条件がそろえば、初めての家族キャンプでも安心して1泊を過ごせます。キャンプ場が決まったら、このサイトの6問の診断で、家族に合う道具と費用を確認しましょう。

家族に合うプランを作る